幻覚・妄想…重度の精神分裂症(統合失調症)から社会復帰

鶴岡七郎さんの場合

 鶴岡七郎さんは、統合失調感情障害(※当時は分裂感情症)を患って、長い間、苦しんでいました。統合失調感情障害とは、いわゆる統合失調症と躁鬱病の、両方の症状をもつ精神病です。
  鶴岡さんは、十代の頃にキリスト教の洗礼を受けましたが、その頃から、病気の兆候が現われてきたのです。
  まず、性格的な悪い面が増長して、享楽的、刹那的な生き方になり、さまざまなトラブルを起こすようになりました。
  さらに、引きこもりとなっているうちに、ギランバレー症候群を発症し、微熱と不眠が続いた挙げ句、突然、身体が硬直し、呼吸が停止してしまったこともありました。
  悩み・苦しみに沈む毎日の中、鶴岡さんは、救いを求めて神慈秀明会という宗教にに入信したのですが、すると、今度は、ひどい妄想と幻聴に襲われ、異相空間を飛びか交っているかの錯覚に陥って、とうとう精神病院に収容されてしまったのです。
  その後、入退院を繰り返す中で、病状は悪化の一途をたどって重度の分裂状態になっていきました。毎晩のように強い幻覚や幻聴に襲われては、自分の手で腹部にハサミを突き立てるなど、異常な行動が続きました。薬を飲んで、一時、小康状態を取り戻しても、それは長くは続くことなく、逆に薬の副作用で苦しむ毎日でした。

  そのような時、あるキッカケから日蓮正宗に興味を持ち、近所の正宗寺院を訪ね、そこで知り合った婦人から話を聞いて、日蓮正宗に入信することができたのです。
  そして、日々に日蓮正宗の御本尊を拝んでいったところ、悪化する一方だった病状が、徐々に治まってくるのを感じました。
  そうはいっても、長年患ってきた精神の病が、いきなり治るはずがありません。病状は一進一退を繰り返しながら、入信一年目に再び悪化して入院することになりました。

  ※本人談を動画でご覧いただけます

 

この経緯の中で、日蓮正宗にしか解決の道はない、と心を定めた鶴岡さんは、その後、真剣に仏道修行に励むようになりました。
  その結果、薄紙をはがすように、次第に病状が回復していったのです。
  数年がたつ中で、発作や幻覚が次第になくなり、勤行の時に手が震えることもなくなってきました。  そして、これまで全く手放すことのできなかった精神安定剤や幻覚・幻聴を消す薬、睡眠薬等も、すべて必要なくなってしまったのです。
  これに伴い、就職もできて社会復帰を果たすと、入社三ヶ月で、トップの営業成績を上げてしまったのです。短時間のアルバイトさえ続かなかった以前の事を思うと、まるで夢のような話でした。
  それ以降、全く再発のないまま18年が経とうとしています。その間、鶴岡さんは、仕事上でもさらに成功を収め、生活も安定して、満ち足りた人生を送っています。